甘酒なんかで酔っ払った君は、
上機嫌で鼻歌なんか歌っている。
人気のない方へ進んで行ってしまう君へ、
はぐれないように伸ばしたその手は、
あの日の思い出を掠めただけだった。
ああ、僕だ。
人混みに悪酔いしていたのは。