暴力的な一陣の風に、私はコンクリートの地面へと吹き飛ばされた。
ざりざりざり。私の肌がヤスリのような地面に削られる。痛い痛い痛い!
泣きそうになるのを堪えて、私は何とか立ち上がり顔を上げる。


薄暗い夕方。蒼く光る君の瞳と大きな鎌だけが、キラキラ輝いていた。




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