あなたのために摘んできた薔薇をいつ渡そう、いつ渡そうと悩んでいる内に、きっとあたしはこの花に喰われてしまいそう。100万年も経てば薔薇の木を目印にあなたは遅刻してきたことも詫びずにあたしに微笑みかけるのかしら。多分月も青い、そんな夜にね。


そんな夢を見た矢先、あなたが薔薇の花束をくれた。

見たことの無いその青い薔薇は、夢の中で摘んで来たのだという。
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