その日は薄暗く、夕方の様な朝だった。

素っ気ない灰色は、見知った町の見知らぬ顔。
無人の信号機が知らせる警告。
未明に消えた、昨日までの日常。

高鳴る胸が、確信めいた予感を抱く。

「第0章」―プロローグ―



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