【あとがき】



ここまでお読みくださり有難うございます。
様々な悲恋を描いてみたいと思い、生まれたのがこの作品でした。

第一話の「光の神子と闇の戦士」で、神子である青藍が神に誓った「再会の約束」により、二人は何度生まれ変わっても巡り合います。

何度繰り返しても幸せな結末を迎えることの無かった二人。
最後は約束の効力が薄れ、二人の魂が悲劇に疲れたこともあり、長い前世の物語に終止符が打たれます。

この作品はゼロの物語のため、ここから始まる「イチの物語」を描くことはありませんが……
二人は再会ではなく新たに出会い、未来の物語を作っていくのだろうと思います。

そしてそんな二人の身体を乗っ取ろうとする、前世の自分たちの怨霊。
過去の自分達に追われる中で、二人は友情を深めていく……。なんて世界もあるかもしれません。
怨霊となった場合、ミヤコと夜顔はえげつなく強そうだなと思います。柊博士は怨霊ではなく良い霊としてお助けキャラポジション。


▼ここからはちょっとした小ネタです。

・ミヤコの生まれ変わりは花の名前にしていました。
ミヤコ(ミヤコワスレ)、夜顔、椿、柊、葵。

・青藍の生まれ変わりは、色の名前です。
青藍、月白、浅葱

・夜顔は正体不明の妖怪「鵺」をイメージしていました。

・「教授と命」まで、二人が二人以外の人物に心を開く描写はないのですが、
柊がタカシに心を開いたことは、前世への依存が薄れてきたことも関係しています。



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