滲んだのは景色じゃなくて、私。じんわりふわふわ空気に溶け出した異色の私が、この世界から消えていく。
私が居なくなった世界は何一つ変わらなく動いていくけれど、世界を失った私は何一つ身動きすら出来ない。

「革命を起こそう!この聖なる夜に!!」
突然現われた少女がそう言って、霧状になってしまった私の手を掴んだ。

「国家機密を暴くんだ!政府を乗っ取ろう!世界を征服しよう!!」
「……なんのために?」
「そういう気分なのさ!」


手始めに、手を繋ぐカップルの間を走り抜けてみないかい?



【少女の革命少女】


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