第一章『白ウサギの追捕』あとがき

だらだらとしてしまった為一年近くもかかってしまいましたが、無事に第一章を終えることが出来てほっとしています。 あとがき、というよりも、振り返るという意味も込めていくつか解説したり補足したり蛇足したりしていきますね。


○主人公について

この話の主人公は正直ちょっと変わり者の設定です。例えば「どうしようもないくらい困り果てて、もう笑うしかなかった」なんていう状況だと彼女の場合は「困り果てて、思わず笑みがこぼれでた」となってしまいます。敢えて逆に、なんてことが説明なしに真っ先に出てしまうのが彼女なのです。だから彼女以外の視点で物語が進むときは、彼女の時よりまともで分かりやすい文章になるよう目指しているのですかどうでしょう。
そして彼女、基本感情の温度差があまり変わりません。怒ったり悲しんだりしない訳ではないのですが、そんな自分を客観的に見てみっともないな、と思ってしまいます。つまり、結構捻くれてます。Act20.「奇跡の後で」のジャックとの会話シーンでは、結構言葉を飾り立てていたりもします。彼女はジャックを、今後関わらなくてはならない相手だと理解し、表面上和解することが必要だと分かった上で下手に出て美事を並べているのです。つまりあんまりいい子ではありませんね。はは。


○主人公の親友「紫」について

主人公の心の中に大きな存在としている紫は、今後も回想シーンやなんやかんや出てくることも多いと思います。この第一章では不自然なくらい、最初しか登場していない彼女の名前がたくさん出てきました。けれどその名前を思い浮かべている当の本人、主人公は全然当たり前のように紫紫言っています。気持ち悪いですね(笑)けど、傍から見たら気持ち悪いくらい、最早依存レベルでお互いの事が大事な親友同士っていうのを書いてみたかったのです。でも今後、主人公がずっと憧れてきた不思議の国で色々な人たちと出会って、それがどう変化していくのか。それを上手く書けたらいいなあ、と思います。


○アリスを追いかける白ウサギ、眠らない眠りネズミについて

この作中で言う“役”のことですが、つまりこの国では自分の存在をちゃんと理解していなければ存在できないっていうことです。もしこのルールが現代社会に適用されたら一体どれだけの人間が残るのでしょうか。と、いうのはさておき、役割に対して“それらしく振舞わなくてはならない”筈なのに、どうして白ウサギはアリスを追いかけ眠りネズミである黄櫨くんは眠らないのか。そこがまた、捻くれてるんですよねえすみません。“眠り”ネズミだからこそ、眠らない。それがこのひねくれた世界でそれらしく振舞うということで、正しいことなんです。
ちなみに今回約一名その役割が明らかになっていない“彼”は、あまり自分の役が好きではないので出来れば話したくないようです。でも次でちゃんと話してもらうことにします。ね。ちなみにピーターが役割が無くても存在していられるのは彼がちょっと特別だからです。


○世界の色について

私が普段から小説を書く上で一番大切にしているといっても過言ではないのが“色”の表現です。何しろ色は目に見える世界を全て造り上げているのですから、それを上手く使えれば文章の中に新しい世界を造り上げることもできるんじゃないかと思っているのです。これからは今まで以上にもっと、この黒い文字で色々な色を描いていきたいです。


○「ジャックと青薔薇」について

本来は第二章として書くつもりだった話なのですが、そこまで引き伸ばすつもりもなかったので第一章の中に巻き込んでしまいました。青い薔薇については今後もちらほら書いていきたいです。それと、実はジャックはとても友好的でノリも良く案外面倒見も良いという、仲良くなりやすい人の設定です。ただ主人公との出会いは状況があまりにも悪かった、ということで。


○フラグについて

話の所々にモヤモヤがありますが、一応それらも今後明らかにしていく予定です。フラグ回収を忘れないようにしなくては……!!


では、後日何か語りたいことができたら追記するかもしれませんが大体今はこんな感じです。次は第二章!世界観は大分出来てきたと思うので、次の話は書きやすくなっていると思います。いえ、思いたいです。楽しみだなあ。 inserted by FC2 system